忘年会なんて行きたくない

私は会社の忘年会に行きたくなかった。なぜなら、コミュ障だから。人と話すのが苦手で、いつも空気になってしまう。だから、理由をつけて断った。面接先の人と飲み会があると言った。でも、それは嘘だった。本当は、別の人と会う約束があったのだ。

その人とは、ネットで知り合った男の子だった。彼は私と同じ大学に通っていると言っていた。でも、顔は見たことがなかった。メールやチャットでやりとりしているうちに、彼に惹かれていった。彼は優しくて面白くて、私のことを理解してくれた。私は彼に会いたいと思った。だから、彼に誘われたとき、すぐにOKした。

彼との待ち合わせ場所は、駅の近くのカフェだった。私はドキドキしながら、カフェに向かった。カフェに着くと、彼からメールが来た。『すみません、少し遅れます。赤いマフラーを巻いている女の子を見かけたら、声をかけてください』と書いてあった。私はメールに返事をして、カフェの中に入った。

カフェは混んでいた。私はカウンターに座って、コーヒーを注文した。しばらくすると、赤いマフラーを巻いた女の子が入ってきた。彼女は私の隣に座った。私は彼女に声をかけようとしたが、なかなか勇気が出なかった。彼女は私に気づいていないようだった。私はどうしようかと迷っていた。

すると、彼女がスマホを取り出して、メールをチェックした。私は彼女のスマホの画面を見た。そこには、私が送ったメールが表示されていた。私は驚いた。彼女は、私が待ち合わせている男の子だったのだ。

私は彼女に話しかけた。『あの、あなたは…』と言った。彼女は私を見て、目を丸くした。『あなたは…』と言った。私たちは同時に言葉を失った。私たちは互いに見つめ合った。私たちは、ネットで恋に落ちた相手だったのだ。私たちは、互いに女の子だったのだ。私たちは、互いに驚いた。でも、私たちは、互いに惹かれた。私たちは、互いに笑った。私たちは、互いに手を握った。私たちは、互いにキスした。

私たちは、互いに幸せだった。